私が講師を続ける理由その1
音大卒ではないメリット
私は、音楽大学では学んでいません。そのことがずっと自分のコンプレックスだったわけですが、今は違います。
多くのピアノの先生は、音大出身者です。
つまり町のピアノ教室では優秀だったのではないでしょうか。
私が同僚のピアノの先生に、「これどうやったら良い?」と相談しても、
返ってくる答えはたいてい「練習しかないんじゃない?」なのです。
私自身、子どもの頃、習っていたピアノの先生に、
「ここはもっとやわらかく」とか
「もっと感情をこめて!」とか言われていて、
「どうやって!!!!????」と思っていました。
もちろん、そんなこと先生には聞けませんでしたけど・・・
普通のピアノの先生は優秀だから、苦労せず自然にできるようになっていることも多いのです。
だから、「できない」ことに気づかない場合が多いのです。もちろん、音大卒で自然に難しいテクニックをクリアしてきても、できない人のために具体的な方法を考え指導されている先生もいらっしゃいます。私もこれまで出会って、叶わないなあと思っています。
でも、私には数々のできなかった経験があります。できなかった経験を持つという強みがあるのです。
そして、「できるにはどうすれば良いか」「どういう練習をすれば良いか」という事を学んでいます。(もちろん、まだまだわからないことだらけですが・・)
その上でどうやったらできるようになるか具体的な練習方法をお伝えします。もし私自身がわからなければ、必ずわからないという事を伝え、勉強してお伝えできるようにします。
音大出身ではないことは、ピアノ講師としてはかなりのハンディだと思っています。でも、だからこそできることもあると思っています。
でも、音大に行かないけど音楽をやりたい、いまさら無理かもしれないけどピアノが弾きたいという人はたくさんいるはずです。
そんな人を応援したい。
それが私が講師になった理由、講師を続けている理由なのです。