ピアノが上達しないのはなぜ? 音楽の「構造」から気づく4つの上達のカギ

「楽譜通りに弾けるのに、なぜか音楽が単調に聞こえる」
「好きな曲を耳コピしたいけど、コード進行が全く聞き取れない」
「アレンジに挑戦したいけど、どうコードを繋げればいいか分からない」
もしあなたがこんな壁にぶつかっているなら、その原因はテクニックではなく、音楽の「構造」を理解していないことにあるのかもしれません。
多くの人は音楽を感覚的に捉えがちですが、実は音楽には明確なルールと仕組みがあります。
それを理解すると、バラバラだった音の羅列が「意味のある物語」として立ち上がってくるのです。
そのため、才能やセンスにばかり注目して「私には無理…」と感じてしまう人も少なくありません。
でも大丈夫。音楽の構造を知れば、あなたの演奏・耳コピ・アレンジは驚くほど変わります。
今回の動画では、音楽の構造を理解するための4つのコツを紹介しています。
これらを意識するだけで、音楽の世界がまるで違って見えてくるはずです。
目次
① コード進行は「クラスの仲間」と「訪問者」でできている
曲の中で次々と現れるコード進行。一見ランダムに見えますが、実はそこには明確な秩序があります。
その第一歩が、「コードを仲間と訪問者に分けて考える」ことです。
曲のキー(調)に属する基本のコード群をダイアトニックコードと呼びます。
これは言わば、**「クラスのレギュラーメンバー(1年1組の生徒)」**のような存在です。
ハ長調(Cメジャー)なら、白鍵だけで作られる7つのコードがそれにあたります。
この仲間たちだけで構成された曲は、安定感があり素直な響きになります。
しかし、多くの名曲には、そこに仲間ではないコード=ノンダイアトニックコードが登場します。
これを**「他のクラスからの訪問者」**と考えてみましょう。
そして重要なのは——
この「訪問者」は、気まぐれに現れるのではなく、必ず誰か(仲間)との関係性を持ってやってくるということです。
例えば、Cメジャーの曲でDマイナーに進む直前にA7という「訪問者」が登場することがあります。
A7はCメジャーの仲間ではありませんが、次のDマイナーを一時的に主役(1度)と見立てたときの**5度のコード(Ⅴ7)**として強い引力を生み出します。
つまり、**A7は「Dマイナーを引き立てるために登場した訪問者」**なのです。
楽譜を見るときは、どのコードが「仲間」で、どのコードが「訪問者」なのかを見分けてみましょう。
その「訪問者」が、誰を訪ねてきたのかが分かれば、曲の設計図が一気に見えてきます。
② 主役、ヒロイン、代理人…すべてのコードには「役割」がある
コードは単なる音の集まりではなく、物語の登場人物のようにそれぞれ役割を持っています。
この考え方が、いわゆる機能和声の基本です。
特に重要なのが、1度(Ⅰ)、4度(Ⅳ)、5度(Ⅴ)の3つの和音。
これらは「主要3和音」と呼ばれ、物語でいう**主役(トニック)・ヒロイン(サブドミナント)・ライバル(ドミナント)**のような存在です。
| 機能名 | 位置 | 役割 |
|---|---|---|
| トニック (T) | Ⅰ | 「家」や「安定」=終着点 |
| サブドミナント (S) | Ⅳ | 物語を展開させる彩り |
| ドミナント (D) | Ⅴ | 緊張感を生み、家に帰りたくさせる力 |
主要3和音以外のコードは、この3つの代理として働きます。
例えば、CメジャーのトニックCmaj7(ドミソシ)の代理はAm7(ラドミソ)やEm7(ミソシレ)など。
構成音が似ているため、似た安定感を持ちます。
一方で、ドミナント7(G7)の代理となるBm7(♭5)は少し特別です。
この2つは共通音が少ないにもかかわらず、どちらも**「トライトーン(シとファ)」**という不安定な響きを共有しています。
この“緊張感のエンジン”が共通しているため、ドミナント代理として成立するのです。
この「役割と代理」を理解すれば、
「なぜ次にそのコードが来るのか」を理屈で予測できる耳が育ちます。
③ プロはこう動かす!滑らかなコードチェンジの「鉄則」
コードを覚えたばかりの人がよく陥るのが、指の大きな跳躍です。
C(ドミソ)→F(ファラド)などをすべて基本形で押さえると、手がバタバタと動いてしまいます。
プロの鍵盤奏者は、コードを「単体で」ではなく「流れの中で」覚えています。
共通音を保持し、他の指だけを最短距離で動かすことで、最小限の動きで次のコードに移ります。
たとえばC→Fなら、「ド」を共通音として残したまま他の音を動かすことで、自然に「ドファラ」へつながります。
この滑らかさを身につけるための練習の鉄則は、次の3ステップです。
- イメージする:次に押さえるコード形を頭の中で思い描く
- シミュレーションする:今の指からどう動けば最も近いかを想像する
- 一度に動かす:迷わず全ての指を同時に目的地へ動かす
最初は時間がかかりますが、この手順を繰り返すことで、やがて無意識にスムーズなコードチェンジができるようになります。
④ 耳コピが劇的に変わる!リズムを「単語」として捉える
耳コピでメロディの音程は取れるのに、リズムが分からないと感じたことはありませんか?
実は多くのメロディは、いくつかの基本リズムパターンの組み合わせでできています。
このとき役立つのが、リズムを**「単語」として覚える方法**です。
たとえば、よく出てくるリズムにこんな“言葉”を当てはめます。
- 「シューマイ」(タンタタ)
- 「ステーキ」(タタータ)
- 「肉じゃが」(タタタタ)
このように声に出して覚えると、リズムが体に染み込みます。
やがて、複雑に聞こえるフレーズも「知っている単語の並び」に聞こえるようになります。
さらに応用として、長い音符は「単語同士がタイでくっついた形」、
一見トリッキーなリズムも「肉じゃが」の「ニ」が休符になった形(クジャガ)など、
既知の単語の変化形として捉えることができます。
こうしてリズムを構造として理解すると、耳コピの精度が飛躍的に上がり、譜面起こしや演奏再現が格段に楽になります。
まとめ
音楽を「感覚」ではなく「構造」として理解することで、
・演奏の表現力
・コード進行の理解力
・耳コピ・アレンジの再現力
すべてが大きく変わります。
あなたの演奏が、ただの「再現」から「物語を奏でる演奏」へと変わる第一歩になりますように。
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