弾けているのに伝わらない…を卒業!ピアノを“音楽的に弾く”ための5つのヒント

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弾けているのに伝わらない…を卒業!ピアノを“音楽的に弾く”ための5つのヒント
「楽譜通りに弾いているのに、なんだか平坦で機械的に聞こえてしまう…」
中級レベルのピアノ学習者なら、一度はこんな壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか。
憧れの曲を一生懸命練習しても、思っていたような感動が伝わらない。そのもどかしさの原因は、「正確さ」だけを追い求めてしまうことにあります。
心を揺さぶる演奏の秘訣は、何を弾くかではなく、どう弾くか。
今回は尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」を題材に、「正確」から「音楽的」「カッコよく」へと変えるための効果的なコツを紹介します。
1. コード進行の「型」を覚えれば、音楽はもっと自由になる
1.1. コード進行の「型」という考え方
一つ一つのコードを暗記するのではなく、よく使われる**コード進行のパターン(型)**を覚えることから始めましょう。
たとえば「I LOVE YOU」のAメロとサビには、ポップスで定番の 3-6-2-5-1進行 が使われています。
このような「型」を意識できるようになると、曲の構造がクリアになり、作曲の仕組みも自然に理解できるようになります。
1.2. 「型」を覚えるメリット
コード進行を「型」でとらえる最大のメリットは、耳が鍛えられることです。
定番パターンの響きが体に染みつくと、他の曲を聴いたときにも「この進行、あの曲と同じだ」と感じ取れるようになります。
ベース音を口ずさみながら練習することで、耳コピ能力も飛躍的に向上します。
2. 「歌うように弾く」ためのタッチ革命
2.1. 楽譜の向こう側にあるもの
ポップスでは、楽譜通りの音をただ並べても、音楽的な表現にはなりません。
目指すべきは、人間の「声」が持つニュアンスや抑揚をピアノで再現することです。
同じ音が4つ並んでいても、すべてを同じタッチで弾くと無機質な印象になります。
2.2. 声に学ぶ演奏テクニック
歌手になったつもりで、タッチを変化させてみましょう。
手首を使って少しずつ強く(クレッシェンド)したり、逆に弱く(デクレッシェンド)したりするだけで、音が息づきます。
また、あえて一部の音を弾かないという選択も効果的。聴き手は無意識に“間”を感じ取り、自然な抑揚が生まれます。
2.3. フレーズ作りの核心
最終的に、どのように弾くかを決めるのはあなた自身。
「自分が思っている通りに弾けているか」を意識して聴くことが、表現力を育てる第一歩です。
3. 演奏に「デコボコ」を作れ!単調さをプロのグルーヴに変える方法
曲が盛り上がる場面では、リズムに立体感を加えて「ノリ」を生み出しましょう。
16分音符を取り入れる、左右の手のリズムをずらす、音の高低を交互に配置するなど、音にデコボコ(凹凸)をつけることで、プロのようなグルーヴが生まれます。
この“デコボコ感”こそが、ポップスらしい「16ビートのノリ」を作る鍵です。
4. 音の「終わり」で差がつく。離鍵で表現をコントロールする
多くの人は「鍵盤を押す瞬間」ばかり意識しますが、**指を離す瞬間(離鍵)**こそが音の表情を左右します。
手首を使ってゆっくり離すと音が自然に消え、滑らかなレガートが生まれます。
一方、指先だけで離すと音がパキッと切れ、冷たい印象になります。
バラードで「歌うように弾く」ためには、この“音の終わり方”をコントロールする感覚が欠かせません。
5. 理論は「正解」ではなく「考え方」
音楽理論はルールブックではなく、思考のツールです。
「I LOVE YOU」でも、AメジャーなのかF#マイナーなのか――どちらの解釈も間違いではありません。
「自分はどう感じたか」「どう弾きたいか」を大切にすることで、表現が広がります。
また、難しいフレーズを弾くときも、全部の音を弾こうとするより、「外せない核となる音」を見極めて、そこを中心に弾くことが大切です。
装飾音を省いても、聴き手にはちゃんと伝わります。
バンド曲をピアノで弾くときは、**“引き算の発想”**がむしろ自然なのです。
🎹 自分の演奏ではどうすればいい?と思ったら…
あなたの演奏を聴かせていただければ、
どこを直すと「音楽的」に聞こえるか、どんな練習が合っているかを一緒に見つけることができます。
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