クラシックが好き。でも、今は弾かない理由ー「趣味だけど本気でピアノ!」の生まれた原点

クラシックが好き、でも今は弾きません

私はクラシックの曲が大好きです。

でも、今は人前でクラシックを弾きません。
正確に言うと、今の私には弾けないと思っています。

「大好きなのに、なぜ弾かないの?」

今日はその理由を、少しだけお話しさせてください。

この話は、私がなぜ音楽を教えているのか、そしてJUN音楽教室の「趣味だけど本気でピアノ!」という考え方の原点にもつながっています。


違和感を抱えていた子どもの頃のレッスン

私のピアノの原点は、いわゆる一般的なクラシックのピアノ教室でした。

レッスンでは、楽譜通りに弾けると「合格(丸)」がもらえます。
でも、いつの頃からか心の中に違和感が生まれるようになりました。

ここはダメ、と言われて直す。
また弾く。
そして丸をもらう。

でも、

なぜその表現が必要なのか。

どうして私の弾き方ではいけないのか。

その理由はよくわからないままでした。

大好きなはずのピアノなのに、
だんだんと音楽を楽しむ気持ちが減っていく。

特に発表会では、

「間違えないように…」

その気持ちだけで鍵盤に向かっていました。

曲の終わりが近づくと

「もう少しで間違えずに終わる…」

そんなことを考えている自分がいました。

音楽を歌うことも、表現することも、
どこかに消えてしまっていたのです。


ロックとの出会いと「バッハはロックだ!」という気づき

そんな私の心を救ってくれたのが、
中学・高校時代に出会ったハードロックでした。

バンドの曲を自分なりにアレンジして、
ピアノ一台で表現する。

キーボードパートだけではなく、
ベースラインやドラムのビートまで想像して弾く。

それが本当に楽しくて仕方ありませんでした。

そして中学生の頃、初めてバッハの曲に出会ったとき、

「バッハって、すごくロックだな」

そう感じたのです。

それまで義務のように弾いていたクラシックの曲も、
ロックと同じように強いエネルギーを持った音楽なのだと気づきました。

そのとき初めて、

ジャンルは違っても、すべて音楽なんだ

と感じたのです。

それまで少し罪悪感のあった「クラシック以外の曲を弾くこと」も、
自然に楽しめるようになりました。

音楽は特別なものではなく、
日常の中にあるものだと気づいた瞬間でした。


クラシックを「本気で弾く」ということ

大人になり、改めて音楽を専門的に学ぶ中で、
私はクラシックを演奏することの本当の重みを知りました。

クラシックの曲を弾くということは、
単に音符を再現することではありません。

作曲家が楽譜に込めた意図を読み取ること。

その曲が生まれた時代や文化を知ること。

宗教や歴史の背景まで含めて理解すること。

そうした膨大な学びを通して、
一つ一つの音に意味を持たせていく。

大作曲家たちが命を削って生み出した作品に対して、
中途半端な理解で向き合うことは、私にはできないと感じました。

だからこそ今、私はクラシックを人前で弾いていません。

それは「弾きたくない」からではなく、
敬意があるからこそ弾けないと思っているのです。


「趣味だけど本気」— ピアノとの向き合い方

ここで、私が大切にしている考え方があります。

よくスポーツの世界に例えるのですが、
甲子園を目指す高校球児は、全員がプロになるわけではありません。

でも、彼らが注いでいる情熱を
「本気じゃない」と言う人はいませんよね。

会社員として働きながら走る元箱根駅伝のランナーも、
週末に楽しむ草野球の選手も、

プロではないけれど本気です。

ピアノも同じだと思っています。

実は高校生の頃、先生にこう言われたことがあります。

「音大に行かないならピアノはやめなさい。勉強の邪魔になるから」

その言葉は当時とてもショックでした。

私にとって音楽は、
なくてはならないものだったからです。

でも今は、はっきり言えます。

プロにならなくても、本気で音楽を愛していい。

それが、私の考える
「趣味だけど本気でピアノ」です。


今、私が大切にしている音楽

今の私は、
ショパンを完璧に弾くことよりも、

誰かの誕生日に
ハッピーバースデーをパッと弾けること。

好きなポップスを
自分なりにカッコよく弾いて
「今日はいい演奏だったな」と思えること。

そんな音楽が、
私にとって大切です。

クラシックが弾けないから
ポップスを弾いているわけではありません。

日常の中で、
いつでも音楽を楽しめること。

それが今の私にとっての
幸せな音楽との関わり方です。

もちろん、
いつか時間をかけて学び直し、

大好きなバッハやドビュッシーを
心から納得できる形で演奏してみたい。

そんな願いも、今も大切に持っています。

JUN音楽教室は、

プロになるわけではないけれど
音楽を人生の宝物にしたい人

好きな曲を自分らしく弾きたい人

そんな
「趣味だけど本気」な人のための教室です。

あなたの心の中に音楽があるなら、
それだけでもう十分、本気だと思うのです。

そして、そんな人たちと音楽を続けていくことが、
今の私にとって一番幸せな音楽の形です。


ショパンじゃなくていい。パッとハッピーバースデーが弾きたい方へ
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また、JUNの音楽との向き合い方はこちらでも紹介しています。
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