バッハのオルガンをロックバンドで知った私
目次
趣味で20年続けたピアノ
私は、音大出身ではありませんが、子どもの頃からピアノを習っていました。年長の時からオルガン教室に3年通い小学3年生からピアノの個人レッスンとなりました。
そして中学・高校・大学(文学部)の時も常にピアノがそばにありました。
先生についてピアノを習っていたのです。
つまり大学を卒業するまでの20年ずっと趣味でピアノを続けていたのです。
大学卒業後は趣味ではなくなったので、今は趣味ではなくピアノを続けているのですが、趣味の期間も20年あったのです。
高校の時の先生には、受験の妨げになるからピアノはやめた方が良いのではないかともいわれましたが続け、大学もアルバイトをしながら月謝を払いピアノを続けました。
ピアノを習わせてくれた両親に感謝
思えばピアノを習わせてくれて、練習しないから月謝をドブに捨てるようだと言いながら私が高校を卒業するまでの間、月謝を払い続けてくれた両親に本当に感謝しています。
自分で月謝を払う高校生の生徒たち
今の若い人は本当に偉いと思います。
実は私の生徒の中には自分でピアノの月謝を払っている高校生が何人かいます。
本当に身が引き締まる思いです。
高校生の生徒自身がアルバイトして払っている月謝、私がそれだけのレッスンをしなければと思うからです。
趣味でピアノはダメですか?
自分でピアノの月謝を払っている生徒たちは全員学習塾に通っていますが、その月謝は当然親御さんが払っていらっしゃいます。
ピアノは自分が好きでやってるから・・・という事でしょうか。
私も高校の時に担任の先生に「音大に行かないならピアノやめた方が良い」と言われました。
音大に行くなら良くて、趣味ならダメなのでしょうか。
バッハのオルガンをロックバンドで知った私
バッハはロックだ!
そんな私は高校生の頃、ロックバンドにはまっていました。そして「オルガン」というものを知ったのです。
それまで「電子オルガン」については知っていましたが、「オルガン」についてはよくわかっていませんでした。そんな時、ロックバンドの曲の中でたびたび出てくるこのカッコ良い音とフレーズは何だと思い、調べたらバッハにたどり着きました。
実際バッハのオルガン曲の一部にそっくりなイントロを使っているようなものもあります。
「バッハはロックじゃん!」そう思いました。
趣味でピアノ習うって?
当時私はバッハの「インベンションとシンフォニア」をやっていました。
「インベンションとシンフォニア」「ハノン」「ツェルニー」「ショパンワルツ集」をやっていたのではないかと思います。
そしてみんなバッハが嫌いショパンが好きという中、私は断然バッハが好きでした。
もちろん「インベンションとシンフォニア」しか知りませんでしたが・・・
趣味だからこそバッハもショパンも知りたい
でも、私がインベンションをやっているのに、一度も先生からはバッハのオルガンの話を聞いたことがありません。
音大に行かないならバッハの知識はいらないからでしょうか。
私は、バッハやショパンの難しい曲は弾けなくても、バッハやショパンの事を教えてほしかったです。
野球は観客が監督になっている!
スポーツならどうでしょう?
プロの選手じゃなくてもそのスポーツのことを知っている人は多いのではないでしょうか?私は広島出身で当然カープファンですが、球場に行くと「〇〇交代させろ!!」など、監督のような観客が大勢います。
高い技術がなくても楽しめるものがある
高い演奏能力は身につけられなくても、音楽を楽しめるそんな技術は身につけたい。
趣味でピアノを習うとはそういう事ではないでしょうか。
実はバッハはジャズにも・・
バッハの時代は即興演奏が当たり前!通奏低音という今のコード奏法みたいなのがあったのです。バッハはロックだしジャズなんです!
趣味の方にもバッハについて教えます!
趣味の人にもちゃんと音楽のこと教えたい。そう思って私はピアノ講師になりました。
インベンションまでやっていて、ロックでバッハのオルガンを知ったことは、そのきっかけとなっています。