音楽の聴こえ方、人によってこんなに違う?

あなたの認知特性は?

自分の「認知特性」を知れば、もっと音楽は楽しめる

音感がある・ない、という言葉をよく耳にしますが、音楽の聴こえ方や感じ方に優劣はありません
あるのは、一人ひとりのタイプの違いです。

その違いを理解する鍵が「認知特性」という考え方。

この記事では、2つの動画とともに、

  • 自分自身の認知特性の傾向を知ること
  • それを音楽の聴き方・学び方にどう活かせるのか

をお伝えします。

「できない理由」ではなく、「自分らしい伸ばし方」を見つけるヒントになれば嬉しいです。


認知特性とは?まずは「利き目」で体感してみよう

認知特性とは、一言で言えば
「脳が情報をインプットするときのクセや、得意なやり方」のことです。

音楽の話に入る前に、もっと分かりやすい身体的な例として、
利き手」と「利き目」を見てみましょう。

ピアノを教えていると、
「オクターブが届けば…」「指がもっと速く動けば…」と、
多くの方が指のことばかりに意識が向いているのを感じます。

もちろん、指の練習はとても大切です。
でもそれと同じくらい、もしかしたらそれ以上に大切なのが、
自分の身体や感覚の特徴を理解することなのです。

私たちは誰でも無意識によく使う「利き手」を持っていますよね。
実は、目にも同じように「利き目」があります。


「利き目」ってなんだろう?

利き目とは、
脳が物を見るときに、主に頼りにしている方の目のことです。

私たちは普段、両目で世界を見ていますが、
脳はそのうち片方の目からの情報を中心に処理しています。

もう片方の目は、映像を補佐しているイメージです。
つまり、「見ている」と認識している視覚情報の司令塔、それが利き目です。

利き手が作業の正確さに関係するように、
利き目は

  • 距離感を測る
  • 位置関係を正確に捉える

といった場面で、大きな役割を果たしています。


やってみよう!あなたの「利き目」チェック

  1. 両手で丸い輪っかを作り、腕をまっすぐ前に伸ばします。
  2. 少し離れた目標物(ドアノブや壁のスイッチなど)を、輪っかの中央に入れます。
    ※必ず両目を開けたまま行ってください。
  3. 右目を閉じ、左目だけで見てみましょう。
  4. 今度は左目を閉じ、右目だけで見てみましょう。

輪っかの中に目標物がそのまま見えた方が、あなたの利き目です。

利き目を閉じた瞬間、
「ぐらっ」と位置がずれて見えた場合、
それは脳が頼っていた映像が急に途切れたサインです。

詳しいやり方は、こちらの動画で解説しています。


「利き目」をピアノ練習にどう活かす?

ピアノ演奏では、

  • 鍵盤の端から端へ大きくジャンプする
  • 両手で広い音域を同時に弾く

といった場面で、無意識のうちに利き目に頼って位置を把握しています。

自分の利き目が分かると、
「どこに意識を向ければミスが減るか」がはっきりします。

ちなみに私は、

  • 右利き
  • 左利き目

という組み合わせです。

そのため、油断すると右手ばかりを見てしまいます。
そこで私は、あえて左手をしっかり見る練習をしています。

ポイントは「利き目と反対側」を意識すること

利き目側の手は、いわば
無意識でも把握しやすいエリア

だからこそ練習では、
利き目と反対側の手(多くの場合は左手・低音側)を
意識的に見ることで、

  • 両手のバランスが整う
  • 演奏全体の精度が上がる

という効果が期待できます。


あなたはどのタイプ?音楽における認知特性

日本語の歌詞が「外国語」のように聴こえる人たち

「この曲、歌詞がいいよね!」
そう言われても、私はピンとこないことがよくあります。

日本語の歌を聴いても、
歌詞の意味がほとんど頭に入ってこないのです。

私にとっては、日本語の歌も英語の歌も、
"意味が分からない音の連なり"として聴こえます。

これは欠点ではなく、
私が持つ認知特性の組み合わせによるものです。

私は、

  • 書かれた文字で理解するのが得意な「言語優位(ファンタジータイプ)」
  • 音色や音階、響きを処理するのが得意な「聴覚優位(サウンドタイプ)」

という傾向を持っています。

小学校の朗読の時間、
耳から入る音と目で追う文字がうまく結びつかず、
内容が全く頭に入らなかったことを、今でもよく覚えています。

また私にとって、
音楽はBGMになりにくい存在です。

音楽が流れると、
無意識に

  • ハーモニー
  • リズム
  • 楽器編成

を分析し始めてしまうからです。


【引用】認知特性の6タイプについて

認知特性には「視覚優位」「言語優位」「聴覚優位」があり、
それぞれに2つずつ、合計6つのタイプが存在します。

  • 視覚優位:カメラタイプ/3Dタイプ
  • 言語優位:ファンタジータイプ/辞書タイプ
  • 聴覚優位:ラジオタイプ/サウンドタイプ

出典:本田式認知特性研究所
https://www.cogtem.com/aboutcog/ninchitokusei/


主役はメロディより「リズム隊」?

音楽の聴き取り方も、人それぞれです。

多くの人は、
ボーカルやメロディを自然と追いかけて聴いています。

でも私の場合、
真っ先に耳が向くのは

  • ドラム
  • ベース
  • ハーモニー

です。

「カッコいい!」と感じる瞬間も、
メロディより
リズムやバッキングのグルーヴに反応しています。

子どもの頃は、
みんな同じようにリズムを最優先で聴いていると思っていました。

だからこそ、
多くの人がまずメロディを聴いていると知ったときは、
本当に驚きました。


「歌が主役よ!」と言われ続けたレッスンの記憶

ピアノ講師ばかりのグループレッスンでのことです。

多くの受講生が
「もっとベースラインやハーモニーを感じて」
と注意される中、

私だけは、いつも逆のことを言われていました。

先生の言葉は、

「歌が主役よ!」

正しい指摘でしたし、
正直、かなりショックでした。

でも同時に、
他の人にはない
自分の得意な聴こえ方があることにも気づけたのです。

みんな、違います。

苦手な部分を責めるのではなく、
自分の特性を知り、それを武器にできたとき、
音楽はもっと自由で、楽しいものになるはずです。

ここまで読んで、
「もしかして私も、聴こえ方のタイプが違うのかも?」
と思った方へ。

音楽やピアノの悩みは、
練習量や才能よりも、
自分の苦手・得意をどう活かすかで変わることが多いです。

無料相談(zoom・30分)では、
今の状況をお聞きしながら、
「何を伸ばせばいいか」「何を無理に頑張らなくていいか」を
一緒に整理しています。

ちょっと話してみたい、くらいの気持ちで大丈夫です。

無料で相談する(zoom・30分)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です