16ビートは全部弾かなくていい!ポップスピアノで「ノリ」が出る引き算の考え方

楽譜どおりなのにノリが出ない…その原因は「全部弾こう」としているから

楽譜どおり弾いても「ノリ」が出ない理由

市販の楽譜を完璧に練習しているのに、なぜかカッコよく聴こえない

「グルーヴ感」や「ノリ」を出すには、どうすればいいのだろう。

そんな悩みを持つ方は少なくありません。

実は、ポップスピアノでは「楽譜に書かれた音をすべて正確に弾くこと」と「カッコよく聴こえること」は必ずしも同じではありません。

特に16ビートのように音数の多いバッキングでは、すべてを弾こうとするほど演奏は硬くなり、かえってグルーヴを失ってしまいます。

プロが実践しているのは、「足し算」ではなく引き算

今回は、あえて音を減らすことでノリを感じさせる考え方をご紹介します。

ポップスピアノは「錯覚」を作る楽器

ポップスは、本来ドラム、ベース、ギターなど複数の楽器でリズムを作っています。

しかしピアノでは、それらを一人で表現しなければなりません。

当然、すべての音を再現することは不可能です。

だからこそ必要になるのが、

「弾いていないのに、弾いているように聴かせる」

という考え方です。

そのために最も大切なのは、自身の内側にしっかりとしたリズムが流れていること。

内側でグルーヴを感じられていれば、あえて音を抜いても、聴き手はその隙間を自然に補い、リズムを感じてくれます。

16ビートは「全部弾く」より「感じる」ことが大切

16ビートらしい躍動感を作るには、まず核となるリズムを身体に入れる必要があります。

動画でも紹介していますが、

1拍の中の16分音符4

「タ・タ・タ・タ(1234)」

の中でも、特に24を感じられるようになることがポイントです。

そしてここでも大切なのが「引き算」です。

メロディが細かく動いている場面で、バッキングまで細かく動かしてしまうと、お互いがぶつかってしまいます。

逆に、

メロディが伸びているところでバッキングを動かす。

これだけでも音楽全体に余裕が生まれ、自然なノリが出てきます。

もちろん、2拍目・4拍目(スネアの位置)などリズムの骨格になる部分は、しっかり感じ続けることが大切です。

ラップのようなフレーズは完コピしなくてもいい

最近のポップスでは、ラップのような同音連打のメロディもよく登場します。

これをそのままピアノで

「ドドドドド

と弾くと、どうしても硬く聴こえてしまいます。

もちろん、それを自然に演奏できる人もいます。

しかし、多くの場合は無理に完璧に再現しようとするよりも、

メロディを一つのまとまりとして捉え、

ブルーノート・スケールを使って少しリズムを崩したり、音を重ねたりしながら、ピアノが得意とする表現へ置き換えた方が自然に聴こえます。

「完コピ」よりも、「その曲らしさ」を表現する。

これもポップスピアノでは大切な考え方です。

ノリは音数ではなく、自分の内側で作る

本当に大切なのは、

自分自身がリズムを楽しめているか。

どれだけ音数が少なくても、

内側にグルーヴがあれば、それは必ず演奏に表れます。

ノリを出すために必要なのは、

音を増やすことではなく、

リズムを感じること。

これがポップスピアノの本質なのです。

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