コードは覚えた。でも、なぜカッコよく弾けないの?
コードを覚えたのに、なぜカッコよく弾けないの?
楽譜なしでポップスを弾きたくて、コードも一通り覚えた。でも、いざ曲を弾いてみると音がバラバラで、なんだかカッコよくない…
そんな悩みを抱えていませんか?
一生懸命コードを覚えても、どこか演奏が固くて「ノリ」が生まれない。クラシックピアノを長く続けてきた方の多くが、ここで壁にぶつかります。
その理由はシンプルです。
クラシックは「楽譜に書かれた作曲家の意図を細部まで再現する」音楽。でもポップスは、メロディ・コード・リズムという骨組み(地図)をもとに、演奏者が自由にアレンジして表現する音楽です。
そして最大の違いは、楽譜には書かれていない「ノリ」の存在。
今回は「ポップスをピアノでカッコよく弾くには?」というそもそものところから、動画つきで解説します。
目次
「理論」は、楽譜から自由になるための地図
「音楽理論って、専門家のもの?趣味なのにコードや理論まで学ぶの?」
そう感じる方は少なくありません。でも実は、自由に弾くためにこそ、理論は不可欠なのです。
決まった楽譜通りに弾くだけなら、理論はいらないかもしれません。でも、自分で伴奏を考えたり、耳コピをしたり、「自分らしい音」を奏でたいなら、理論という根拠がないと動けません。
理論は、リードシート(メロディとコードだけの譜面)から自分らしい表現をするための地図になってくれます。ルールを知って縛られるのではなく、ルールのおかげで自由になれる。そういうものなのです。
メロディより先に「リズム」を制する
ピアノの練習では、メロディの正確さや美しいコードにばかり気を取られがちです。でも「カッコいい!」「ワクワクする!」と感じる最大の要因は、リズム(ノリ)にあります。
プロのミュージシャンに「プロとアマチュアの違いは?」と聞くと、ほぼ全員が「リズム」と答えます。
頑張って練習しているのに、なんだかカッコよくない、と感じているなら、指を動かす練習より先に「ノリの練習」に注力してみてください。ポップス特有のビート(鼓動)を身体でとらえることを意識的に取り入れるだけで、1週間で演奏が変わるはずです。
上達の近道は「弾き語りスタイル」にある
ピアノは一台でメロディと伴奏を成立させられる楽器です。でも、それが弱点にもなります。
複雑なメロディに気を取られてしまって、伴奏のリズムとノリが抜け落ちてしまうのです。
これを克服するのに最も効果的なのが、弾き語りスタイルの練習です。
ポイントは順番です。「メロディに伴奏を合わせる」のではなく、
「伴奏でノリを作り、その上にメロディ(歌)をのせる」。
伴奏を完璧に安定させる。このステップを踏むことが、最終的にピアノソロを自由に弾きこなすための最短ルートになります。
「V7」を見れば、曲の現在地がわかる
曲のキー(調)を見極めるとき、最も頼りになるのが「V7(ドミナントセブンス)」です。
多くのコードは、複数のキーで共通して使われます。たとえば「Cmaj7」は、Key=Cの1度でもあれば、Key=Gの4度でもあります。そのため、Cmaj7を見ただけではキーを断定できません。
でもV7は違います。G7ならKey=C、D7ならKey=G、というように、そのキー特有のコードです。「この曲、何調かな?」と迷ったらまずセブンスコードを探してください。「ドミナント=支配」の名の通り、それが曲の現在地を示す最も信頼できる道標になるのです。
『オリビアを聴きながら』に学ぶ、ノンダイアトニックの魔法
曲を聴いていて「きゅん」とする瞬間、そこにはノンダイアトニックコード(本来のキーにない音)が隠れていることが多いです。
今回取り上げた『オリビアを聴きながら』にも、ⅣmやⅥ7といったノンダイアトニックコードが登場します。分析してみると、「なぜかグッとくる」あの感覚の正体が見えてきます。
ノンダイアトニックな音を聴き取り、その仕組みを自分の中で整理しておく。それができると、曲の素敵さをちゃんと演奏で表現できるようになります。
「ポジションチェンジ」で、コードの迷子を卒業する
コードチェンジのたびに指が迷ってしまうなら、それは「近場(ちかば)」での積み替えを意識していないからかもしれません。
上級者になればトップノートのメロディラインを考えて大きく移動することもありますが、コード初心者のうちはとにかく「なるべく近い場所で次のコードに移る」ことを優先しましょう。それだけでチェンジがぐっとスムーズになります。
「コードの練習」と「コードチェンジの練習」は別物
「コードは覚えたのに、曲になると弾けない」——その原因のひとつが、コードチェンジの練習をしていないことです。
チェンジがスムーズにできていない状態で、難しいリズムでコードを練習していませんか?
残念ながら、それは「無駄な練習」になってしまいます。何に失敗しているのかが自分でわからない状態になるからです。
AというコードとBというコード、それぞれを練習するだけでなく、AからBへ移動するときの動きをしっかり練習する。これが土台です。
コードチェンジの練習法は動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
動画では、バッキングのパターンもご紹介しています。
→ 動画を見る
あなたのピアノをカッコよくする、次の一歩
理論を知り、リズムを知ることで、覚えたコードが「使えるコード」になります。その上でノリを身体で感じてみてください。簡単なことを弾いているだけでも、ワクワク楽しくなってきます。
「なるほど、なんとなくわかった。でも、実際にどんなトレーニングすればいいの?」
そんな方には、無料相談(Zoom・30分)がおすすめです。「何がわかっていて、何が足りないのか」を一緒に整理します。
「ずっとモヤモヤしていたことが、話しているうちにスッキリした」
「ノリはわかってたんだ、ピアノで出せていないだけだった!」
「今日からノリのトレーニングします!」
これまで、こんな声をいただいています。
ちょっとしたヒントが見えるだけで、次の練習がガラッと変わります。
「私はこれをやればいいんだ」が見つかる30分です。ぜひ一度お話ししましょう。


