コードを覚えることがゴールになっていませんか?|ピアノで“自由”になるために本当に大切なこと

「子どもの頃から10年もピアノを習ったのに…」
いざ好きなJ-POPや映画音楽を弾こうとすると、楽譜がなければ指一本動かせない。
そんな経験はありませんか?
クラシックのレッスンは真面目に受けてきたはずなのに、
楽譜がなければ弾けない。
レッスンをやめた途端、ピアノから遠ざかってしまう。
この壁にぶつかった多くの人が、こう考えます。
「コードを覚えれば、自由に弾けるようになるかもしれない」
実は、私自身もそうでした。
でも、ここで一つ立ち止まって考えてみてほしいのです。
「コードを覚えること」そのものが、いつの間にか目的になっていませんか?
本当のゴールは
「好きな曲を、自由に、楽しく弾きたい」
そのはずです。
今年最初の「JUNのコードでピアノトーク」では、
コードが“目的”ではなく、
**あなたが音楽で自由になるための強力な「手段」**であること、
そして
「楽譜で弾く」と「コードで弾く」の本質的な違いについてお話ししました。
目次
1.目指すのは「上手い」より「カッコいい」ピアノ
私が主宰するJUN音楽教室では、
「趣味だけど本気でピアノ! 上手いよりカッコよく」
という言葉を大切にしています。
ここで言う「上手い」とは、
ショパンの難曲をミスタッチなく完璧に弾きこなすような、
技術的な正確さのこと。
それはもちろん素晴らしいことですが、
多くの大人の学習者が本当に求めているのは、
少し違う音楽との関わり方ではないでしょうか。
誰かに評価されるためではなく、
音楽で人とつながり、日常を豊かにすること。
たとえば、
家族や友人の誕生日に
「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」を
その場で、さらっと弾いてあげられる。
ショパンじゃなくていい。
でも、その一曲がパッと弾ける。
この「カッコよさ」こそが、
JUN音楽教室が大切にしている音楽の楽しみ方です。
2. 楽譜通りに弾くことは、俳優が台本を読むのと同じ
では、なぜ長年楽譜を練習してきたのに、
「パッと弾く」力につながりにくいのでしょうか。
私はよく、俳優の演技に例えて説明します。
楽譜を見ながら、音符を一つひとつ追って弾く状態は、
俳優が台本をただ文字通りに読んでいる
「棒読み」に似ています。
一方、プロのクラシック演奏家は、
楽譜という「台本」を完全に自分のものとして消化し、
作曲家の意図や背景まで含めて表現します。
それは、一流の俳優が
セリフを“自分の言葉”として語るのと同じです。
これは、本当に高度で大変なこと。
つまり、
楽譜を正確に再現する力と、
即興的に音楽を組み立てて弾く力は、
まったく別のスキルなのです。
楽譜練習だけでは、
「自由に弾く力」が身につきにくい理由が、ここにあります。
3. 楽譜の考え方と、コードの考え方はまったく違う
私自身、10年間ピアノを習っても、
好きな曲を自由に弾くことができませんでした。
ところが同じ頃、ギターを始めた友人は、
わずか2〜3ヶ月で弾き語りをしていたのです。
この差はどこから来るのか?
そこで私が気づいたのが「コード」でした。
当時、私はDeep Purpleなどのロックバンドが大好きで、
キーボードパートだけでなく、
バンド全体をピアノで表現できたら
どんなにカッコいいだろうと思っていました。
もちろん、ピアノ用の楽譜はありません。
でも、
ギターやベースがやっているコード進行が分かれば、
自分でアレンジして弾けるのでは?
そう考えたのです。
クラシックのレッスンでは、
「ド・ソ・ミ・ソ」「シ・ソ・レ・ソ」
といった音の並びを覚えることがゴールになりがちです。
一方、コードの考え方では、
その音の集まりを
「ここはCコード」「ここはGコード」と一つの概念として捉えます。
これは、
暗記から理解への大きな転換。
コードを覚えること自体が目的なのではありません。
でも、コードは
音楽を理解し、自由に扱うための
とても便利な“手段”なのです。
4. 好きな曲を弾くには「アレンジ力」が欠かせない
あなたが弾きたい曲は、
もともとピアノのために作られた曲でしょうか?
多くのポップスの場合、
ギター・ベース・ドラムを中心に作られた音楽だと思います。
それをピアノ一台で表現するには、
必ず「アレンジする」という工程が必要になります。
そして、その土台になるのが
コード進行とリズムの理解です。
コードが分かれば、
メロディーに合わせて伴奏を考え、
その場で音楽を組み立てることができます。
もちろん、
絶対音感がある人や、
高度な和声理論を身につけた人なら
別の方法もあるでしょう。
でも、多くの学習者にとって、
コードは最も直接的で、
最も“楽に”自由へ近づけるツールです。
楽譜を完璧に再現する道よりも、
コードという武器を使って
好きな曲を自分らしく弾く。
その方が、
現実的で、続けやすいと私は断言できます。
大切なのは、
「コードを覚えること」ではありません。
あなたが叶えたい
「ピアノで自由に音楽を楽しむ」という目的のために、
コードというツールをどう使うか、です。
あなたにとって
「自由にピアノを弾く」とは、どんな状態でしょうか?
もしあなたが、
-
楽譜がないと弾けないことにモヤモヤしている
-
好きな曲を、もっと気軽にピアノで楽しみたい
-
「趣味だけど本気」で音楽と向き合いたい
そう感じているなら、
JUN音楽教室のレッスンの考え方が、きっとヒントになるはずです。
「自分の場合は、どう学べばいいんだろう?」
「コードで弾くって、具体的に何から始めればいい?」
そんな疑問が浮かんだ方のために、
JUN音楽教室では無料相談をご用意しています。
実際に楽器を使ったミニ体験会になることもしばしば
あなたの今の状況や目標を整理する時間としてご利用ください。



