バンドでキーボードを弾くには?初心者が知っておきたい接続と準備の基本

キーボードでバンドに参加することになったけれど…
「どんなケーブルが必要?」
「どうやって音を出すの?」
「アンプ?PA?どこにつなぐの?」
そんな疑問や不安を抱えていませんか?
実は、クラシックピアノを学んできた方の多くが、
キーボードの“機材周り”を誰にも教われずに困っています。
この記事では、バンドでキーボードを弾くときに知っておきたい「接続の基本」をわかりやすく解説します!
目次
キーボードをバンドで使うとき、必要なものは?
最低限必要なのは、以下の3つです。
スタジオのキーボードは事前に予約しておく方が安心です。
- 電源(ACアダプター)
- 音を出すケーブル(通称:シールド)
- 音を出す場所(アンプやPAスピーカー)
アンプにつなぐ?PAにつなぐ?どちらが正解?

リハーサルスタジオやライブハウスによって違いますが、
基本的にはPA(音響担当)に音を送るケースが多いです。
ライブの時など、DI(ダイレクトボックス)経由で繋ぐ場合もあります。
PAさんがやってくれるのですが、基本的には、アンプやミキサーに送る時と同じです。
生のピアノの時はマイクどりになりますが、
キーボードは基本的に「ラインどり」です。
PAさんから「キーボード、LINEでください」と言われることもあります。
どの端子を使えばいいの?

キーボードの裏にはいくつかの端子があります。
機種によりますが、一般的にはOUTPUTと書いてあるところにつなぎます。
キーボードからミキサー(またはスピーカーなど)に音を送ると考えるとわかりやすいでしょう。
- L/MONO(モノラル出力) → 1本だけつなぐならこれ!
- LとR(ステレオ) → 2本でつなぐとより豊かな音
(ピアノの音を使う場合は低音が欲しいのでできればこちら) - キーボード側(out-R)〜ミキサー側(in-R)、キーボード側(out-L)〜ミキサー側(in-L)に接続
接続の時は、全てボリュームをゼロにし、電源を落とした状態で! - Phones(ヘッドフォン) → 緊急時や自宅練習ではOKだけどライブではNG
左がステレオでつないだ場合、右がモノでつないだ場合です。


ケーブル(シールド)は何を買えばいい?
- 長さは 3〜5m 程度(ギターと違って動き回るわけではないですが3mは欲しい)
- 両側が 標準フォン(フォーン)タイプ(6.3mm) がおすすめ(基本的にキーボードはこれ)
- 中にはバランスアウトがついているキーボードもあるので、その場合はバランスケーブル(いわゆるマイクケーブル)も使えます。
左が一般的なケーブル(シールド)右がマイクケーブル(別名キャノン)です。
⭐️接続〜電源ON〜音出し⭐️ 最重要!!
この順番を間違うと、スタジオの機材を壊してしまうこともあり、弁償問題にもなりかねません。
バンドやるなら知っていて当然のことですよ!
重要!!接続〜電源を入れる順番

❶全て(キーボード、アンプ、ミキサーなど)ボリューム「0」にし、
電源を落とした状態でケーブル(シールド)をさします。
❷キーボードの電源を入れます。(キーボードが複数台なら全ての電源を入れます)
❸アンプまたはミキサーの電源を入れます。色々つないでいる場合、キーボードから近い順に電源を入れます。
❹アンプやミキサーのボリュームをマックスの半分くらいまで上げます。
❺音を聞きながらキーボードのボリュームを少しずつ上げていきます。
この後、音が小さいならアンプなどのボリュームを上げます。
重要!!電源を落とす順番 入れる時と逆!
電源を落とす時も入れる時と同様で、順番が重要です。
入れる時と逆になるので注意しましょう。

❶演奏が終わったら全てのボリュームを「0」にする
❷アンプやミキサーの電源を切ります
❸キーボードの電源を切ります
❹ケーブル(シールド)をぬきます。
よくあるトラブルとその対処法
- 音が出ない → 端子の場所間違い/ボリュームがゼロ/ミュートになっている
- 音が割れる → 音量が大きすぎる/イコライザー設定
- 雑音が出る → ケーブルの接触不良や質の問題
雑音や音が出ないのはケーブルが原因の場合も多いです。
ケーブルは、断線することもよくあるので、大切に扱いましょう。
ケーブルの巻き方を覚えておくと良いですよ!
私は、自宅ではカーテンレールに下げて、ケーブルが常に真っ直ぐな状態で保存していました。
また、重要なライブの時は新品を買うことも!!
ケーブル類はスタジオでも貸し手はくれますが、基本的に自分で管理し用意するようにしましょう。
まとめ|「弾くこと」以外に必要なスキル
キーボード奏者は「プレイヤー」でありながら「ちょっとしたエンジニア」でもあります。
これまでピアノオンリーだった方は、不安もあるかもしれませんが、
基本を押さえておけば、そんなに大変なことではありません。
ピアノと違って、持ち物にも注意が必要です。
身体だけで良いというわけにもいかないでしょう。
キーボード以外にも、電源アダプターやペダル(エクスプレッション、ダンパー)、ケーブル(シールド)、譜面台、延長コード、手元明かり(ライブハウスは真っ暗になるので結構使えます)など・・・
私は手元明かりが必須なのですが、キーボードのボタンに蛍光色のテープをはったりもします。
借りれるかな・・と考えるもの、できるだけ自分で用意することをおすすめします。
今回は、「弾く」以外の「音を出す」ことについてお話ししましたが、
実際にどう弾く?どんな練習をする?ということは、こちらのページをご覧ください。
キーボードって、ピアノと同じところもあり、違うところもあるのです。
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そんな想いから、コードを軸にした独自のピアノレッスンを提供しています。


